3日間だけの1人旅(後半)
彦根を出て草津へ戻り、草津線へと乗り換える。
つぎはブルーメの丘へ行く。
向かうは貴生川駅。
乗り換え先の電車はレトロな雰囲気を醸すオレンジ色の電車だ。
貴生川駅に着いたらさらに乗り換え。
JRではなく近江鉄道に乗る。
さっきの電車よりさらに趣のある電車だった…
山の中に入っていくようにトコトコ進む。
周りは自然で埋め尽くされていた。
乗車する人の数も少ないようだ。
日野駅へ到着。
この駅は無人駅だった。
人がおらず、手入れもまともにされていない。
私はこの雰囲気が好きだ。
なぜか夏を感じるからだ。
ここでしばらくバスを待つことに。
案内所の人にどのバスに乗ればいいのか尋ねると快く教えてくれた。
バスに乗り込み、20分くらい進むと道のど真ん中でバスが止まった。
運転手さんにブルーメの丘へ行きたいと伝えていたので、最寄りで止めてくれたのだ。
しかし…ここはなんというか…何もない。
道とブルーメの丘の看板くらいしかない。
最寄りと言っても10分以上は歩かなければならないのかと少々げんなりしながらも入り口へ向かう。
真っ直ぐに見えた道も細い道が数本あり、知らず知らず私は正面入り口とは違う道に進んでいた。
入り組んだ道を進むと園内の音楽が聞こえてきた。
それを目印に進む。
すると人がやっと通れるような小道が。
ここから入るのか…?
疑問に思いつつも辺りに他の道はなく、そのまま進む。
すると入り口らしき門の前に出た。
しかし後ろには立派な花畑が。
しまった。
これ、すでに入ってしまってる。
慌てて入り口ゲートを出て、チケット売り場へ行き、チケットを購入。
危なかった…
いや、もうアウトだったのだが…
まぁ不可抗力ということで見逃してもらった、ことにしよう…
本当にすみませんでした。
さてブルーメの丘、ここはドイツの街並みをイメージしてるのだろうか。
ドイツの国旗や地ビールなどがあり建物も日本の建築物らしくないものばかりだった。
ブルーメの丘の見どころはなんといってもその圧巻の花だ。
入った瞬間から綺麗な花が見える。
しかし心なしか若干しょげている花が多い気がした。
ブルーメの丘は花だけではない。
パン作り体験や汽車の乗車、羊を見れたりなどなかなか楽しいアトラクションが目白押しだ。
大人も子供を存分に楽しめるのではないだろうか。
堪能して戻ろうとしたその時、次はどこへ行こうかと迷った。
あてのない旅。
MIHOMUSEUMは少しムリそうなのでとりあえず都会に向かい、宿を探そうと思った。
次に向かったのは三重の伊勢。
明日は泳ぎたいと思ったので、鳥羽から島へ行こうと思ったのだ。
だから鳥羽に近い伊勢へ向かった。
ついたのはもう20時半を過ぎていて、そこから飛び入りで宿を探すもどこも満員だった。
それもそのはず、ここは観光地。
しかも今はお盆。
空いているはずがなかった。
ミスった。
どうしよう。
宿がないのは怖い。
知らない土地で1人、宿もなく夜をさまようことは思ったより精神にきた。
とりあえずお腹が空いていたのでラーメン屋に入り食事。
濃い味の美味しいとんこつラーメンを食べた。
店はおじさんが1人でやってるらしく、今の私の状況を話すと親身になってくれた。
ゆっくり休みながらネットで探すといいと言われたのでお言葉に甘え、あたりがつくまでゆっくりさせてもらった。
ネットカフェはないか調べたところ、2つ駅を戻りやや歩くと国道沿いにネットカフェがあることがわかった。
おじさんにお礼を言い、直ぐに駅へ。
なんということだ…
駅へ向かうとそこには目的地へ向かう電車があった。
しかし扉はもう閉じていて、私は乗ることができなかった…
次の電車は…1時間15分後…
目の前が真っ暗になった。
しばらくボーッとしたのち、何か暇をつぶすものを求めコンビニへ。
マンガを一冊購入。
駅へ戻りひたすら読んでいた。
そうこうしてるうちに次の電車がきた。
もう乗り過ごすまいと早めに乗車。
いくつかトラブルはあったものの、なんとか宿を取ることに成功した。
やっとのことでひと段落。
めちゃくちゃ疲れた。
さぁ明日は泳ぎいこう。
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